About — だものみちについて
和歌山県 色川地区 · 2020年
大量のジビエを安定供給することはできない。
だからこそ、1頭ずつ、誠実に向き合う。
和歌山県那智勝浦町の色川地区は、熊野の山奥に位置する小さな里山です。住民の約半数が移住者という珍しいコミュニティで、「捕まえた命は粗末にしない」という姿勢が地域に自然と根付いています。山深いこの地では、鹿や猪による農作物被害が絶えません。だからこそ、その命を無駄にしないことが、この地域のひとつの流儀になっています。
代表の原裕は、地域おこし協力隊としてこの地に入り、NPOでの獣害対策、大学院での研究(獣害対策で博士号取得)を経て、2020年にクラウドファンディング(MotionGallery)で資金を集め、地区内に小さな解体処理施設を立ち上げました。鹿や猪を「害」ではなく、地域の恵みとして循環させること。それが「だものみち」の出発点です。
「私たちは大量のジビエを安定供給することはできません。だからこそ、1頭ずつ"いつ・どこで・誰が獲ったか"を明確に。その肉には、物語があります。」
「里山の命を無駄にしないこと、それが私の仕事の出発点です。鹿や猪は、ここでは害獣ではなく、地域の大切な資源として扱われます。」
— 原裕(だものみち代表)
「罠にかかった鹿を仕留める現場は、緊張感があり衝撃的でしたが命をいただくということを実感できました。終始、担当の原さん達が細やかな配慮をしていただきながら、優しく教えてくれたので、とても楽しく体験ができました。本当に行って良かったです。」
友人と参加
「生き物から食糧に変わっていく瞬間を目の当たりにして、遊びじゃないと息子も何かを感じたのでしょう。その後、運搬・捌く作業に積極的に取り組んでいました。鹿肉は臭みもなく、本当に美味しかったです。」
親子参加(高校生のお子さんと)
「命のありがたさを言葉でしか知らなかった私に実体感させて頂いた貴重な体験となりました。豊かな自然の中で過ごした時間は楽しくて帰りたく無くなる程でした。」
ご夫婦で参加
「参加してほんとによかったです。ここ数年の中で1番の経験でした。」
友人3名で参加
「だもの」は和歌山の方言で「獣(けだもの)」を意味します。「みち」は「道」。山の獣たちが歩く道であり、私たちが命と向き合いながら歩む道でもあります。里山と命の循環を象徴する名前として名付けました。
地域おこし協力隊として色川に移住し、獣害対策の現場に関わる中で「捕まえた命を余すことなく活かしたい」という思いが強くなりました。2020年に MotionGallery でクラウドファンディングを実施し、多くの方に支えていただいて処理施設を設立しました。その思いが今もだものみちの核にあります。
基本的には代表の原裕が一人で運営しています。狩猟・解体処理・体験案内・ジビエ販売・法人対応まで、すべて原が担当します。だからこそ、受け入れられる体験件数や供給量には限りがあります。その分、1組ずつ丁寧に向き合うことをお約束します。
代表の原は以前 NPO 法人として同協議会で活動していました。現在のだものみちは独立した事業体ですが、地域の獣害対策の文脈は深くつながっています。獣害対策に関するご相談は、色川獣害対策協議会(irokawajugai.com)へご連絡ください。
現在、「隠地ビレッジ/隠地の森」という構想を温めています。里山体験の拠点として、宿泊・食・命の教育が一体となった場所づくりを目指しています。詳細は近日公開予定です。